体がだるい、眠い、疲れが取れない!慢性的な倦怠感の原因と対処法|体が重い、疲れやすいのは病気?

体がだるい、眠い、疲れが取れない。

そのような体の不調は、誰もが一度は経験するものです。

多くの場合、こうした不調は一過性のもの。
時が経過すれば、やがて体調も回復に至ります。

ですが・・・
中には、一向に体のだるさが解消されず、長期にわたって疲労感・倦怠感に苦しむ人もいます。

そうした「慢性的な体のだるさ」が自覚されるときは、何かしらの「病気」が背景にあることを疑うべきです。

この記事では、その「慢性的な体のだるさ」を引き起こす各種病気について、詳しくお話しをしていきたいと思います。

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1.疲れが取れない… 慢性疲労症候群(CFS)

慢性疲労症候群(CFS)は、「体がだるい、疲れが取れない」といった、慢性的な倦怠感を引き起こす疾患です。
微熱や頭痛、喉の腫れなど、風邪と良く似た症状が伴うこともあります。

慢性疲労症候群は、「検査やテストを受ければ、簡単に罹患していることが判明する」類の疾患ではありません。
疲労感・倦怠感を引き起こしている原因(病気など)が、他になにも見つからないとき、慢性疲労症候群と診断されます。

慢性疲労症候群の診断基準は、次のようなものです。

生活が著しく損なわれるような強い疲労を主症状とし、少なくとも6ヵ月以上の期間持続ないし再発を繰り返す(50%以上の期間認められること)。

きし整形外科内科 痛みの外来

慢性疲労症候群を発症する原因は?

慢性疲労症候群を発症する原因は、いまだ詳しいことがわかっていません。
ストレス・遺伝的要因・ウイルス感染などの影響により、神経系や脳機能が障害されている可能性が高いとされます。

慢性疲労症候群の多くは環境要因(ストレス)と遺伝的要因が関係した神経・内分泌・免疫系の変調に基づく疾患であり、ウイルスの再活性化や慢性感染症によって引き起された種々の脳機能障害である可能性も高いといわれています。

慢性疲労症候群 – 厚生労働省 職場のあんぜんサイト

慢性疲労症候群の治し方は?

慢性疲労症候群は、その発症原因に不明点が多いことから、有効な治療法が確立されていません。

症状についても、疲労感や倦怠感だけでなく、痛みや睡眠障害・精神障害など多岐に渡るため、画一的な治療が困難です。
よって、専門医の指導のもと、症状に合った対症療法を中心に、根気よく治療に取り組んでいく必要があります。

2.体がだるい、疲れやすい… 慢性腎臓病(CKD)

高血圧、糖尿病、慢性腎炎などの疾患を患い、慢性的に腎臓が障害されている状態を慢性腎臓病(CKD)と呼びます。

腎臓は血液を濾過し、体内の老廃物を体外へ排出する機能を持っています。
腎臓の機能が低下すると、体に老廃物が溜まりやすい状態となり、「疲れが取れない、疲れやすい、体がだるい」といった症状があらわれやすくなります。

腎臓病は、自覚症状なく症状が進行していく特徴があります。
前述の疲労感や倦怠感を自覚したときには、腎臓が危険域まで障害されている可能性があります。

腎臓は肝臓と同じように予備能力が大きな臓器のため、病状がかなり悪化しないと自覚症状はあらわれません。むくみ、尿の変化(量の増減、泡立つなど)、体がだるい、貧血、食欲がない、吐き気があるなどの症状が認められた場合には、すぐに病院で検査を受ける必要があります。

慢性腎臓病にならないために – 国立循環器病研究センター

慢性的な体のだるさに悩まされていて、かつ健康診断などで「腎臓の機能に問題がある」という結果が示された経験のある人は、速やかに医師の診察を受けましょう。

3.いつも眠い、寝ても寝ても眠い… 睡眠障害

体がだるい、疲れが取れない、寝ても寝ても眠い──。

睡眠時間はきちんと確保しているはずなのに、日中はいつも眠い。
仕事もプライベートも、眠気と体のだるさが邪魔をして、まるで集中できない。

そのような状態にあるとき、「睡眠障害」を患っている可能性が考えられます。

睡眠障害の中でも、「眠気を伴う体のだるさ」を引き起こす代表的な疾患は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。
睡眠時に呼吸が止まることにより、睡眠の質が著しく損なわれる病気です。

睡眠時無呼吸症候群には、閉塞性中枢性の二種類があります。

一般的に睡眠時無呼吸症候群は、「いびきをかく人・肥満傾向の人」が発症することが多いとされますが・・・
実際には、この傾向は閉塞性の睡眠時無呼吸症候群にのみ、当てはまる特徴です。
中枢性の睡眠時無呼吸症候群は、いびきをかかない人、肥満でない人でも発症し得る疾患です。

睡眠時無呼吸症候群は、その症状を放置した場合、心不全や脳卒中の発症リスクが高まるというデータがあります。
「眠気を伴う体のだるさ」を感じたときは、睡眠外来を設けている病院にて、一度診察を受けてみることをおすすめします。

4.めまいや吐き気、体のだるさ… 自律神経失調症

人間の自律神経は、交感神経と副交感神経の二種類に大別できます。
活動的な状態にあるときは交感神経が、リラックスしているときは副交感神経が優位な状態となります。

この自律神経のバランスが崩れてしまった状態が、自律神経失調症です。

活動的であるべき状況において、副交感神経が優位になってしまうと、体のだるさや眠気に襲われ、作業に集中することが困難になります。
リラックスするべき状況において、交感神経が優位になってしまうと、心身を休めることが困難になります。

めまいや吐き気、体のだるさ、頭痛、動悸、息切れ、下痢や便秘・・・
自律神経失調症は、多種多様な症状を引き起こす疾患として知られています。

自律神経失調症を発症する原因は?

自律神経失調症は、複数の要因が複雑に絡み合うことで発症するケースが多いとされます。
肉体的な疲労、精神的なストレス、不規則な生活、何らかの病気の影響など、関連する要素は様々です。

自律神経失調症かも… 何科にかかればいい?

自律神経失調症は主に、精神科や心療内科、神経内科にて診察を受け付けています。

薬物療法、心理療法、理学療法、自律訓練法など、クリニックによって力を入れている治療法はさまざまです。
その人の体質・性格・症状などにより、ふさわしい治療法は異なりますので、セカンドオピニオンを積極的に行うなどして、自分に合った治療方針を提示してくれる医師を見つけることが大切です。

5.抑うつ感に倦怠感… うつ病

体がだるい、やる気が出ない、疲れが取れない、寝ても寝ても眠い・・・

そうした状態が一日中、長期間にわたって続くような場合は、うつ病(鬱病)を発症している懸念が強まります。

うつ病を「気の持ちよう」などと評する人が少なからずいますが、この病気は「脳の機能障害」です。
「気合」や「精神論」で症状を改善・解消することは、ほぼ不可能と言って良いでしょう。

抑うつ感を伴う慢性的な体のだるさに悩まされている場合、医師の診察と治療を受けることを検討すべきです。

自覚のないうつ病、「仮面うつ病」とは?

近年、仮面うつ病という言葉が注目を集めています。

うつ病の症状には、精神的症状と肉体的症状の二種類があります。
精神的症状の代表例は抑うつ感、肉体的症状の代表例は「体がだるい・疲れやすい」といった、倦怠感や疲労感です。

仮面うつ病は、前者の精神的症状が本人に自覚されず、後者の肉体的症状のみが表面化する、うつ病の形態です。
このような特徴により、仮面うつ病は、「自律神経失調症」などの他の病気と間違われてしまうことが多々あります。

倦怠感や疲労感が長期間にわたって続いている、内科的な検査を行ったが、異常は見当たらない──。
そのような場合は、仮面うつ病の可能性を考慮し、心療内科や精神科にて診察を受けてみてください。

6.40代になったら要注意… 更年期障害

更年期障害とは、性ホルモンの分泌量のバランスが崩れ、前述の「自律神経失調症」と良く似た、様々な症状があらわれる疾患です。

40代以降の方に、発症者が多いことで知られています。
女性の罹患がクローズアップされがちですが、男性の発症者も少なくありません。

「慢性的に体が重い、だるい、疲れが取れない」などは、更年期障害の典型的な初期症状です。
40代になってから、そのような症状が顕著にあらわれるようになった場合は、更年期障害を疑ってみるべきでしょう。

更年期障害が疑われるときは、何科にかかればいいの?

更年期障害が疑われるときは、「更年期障害外来」などを設けている病院で受診することが望ましいと言えます。

近場にそのような専門の医療機関が存在しない場合は、女性であれば婦人科を受診すると良いでしょう。

男性であれば、顕著にあらわれている症状に合った診療科を受診します。
例えば、「体がだるい・疲れが取れない・いつも眠い」といった症状であれば、内科・心療内科・精神科などを受診します。
頻尿や残尿感、EDといった前立腺関連の問題が見られる場合は、泌尿器科を受診します。

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